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CS2用機関車画像の作成とCS2 toolsによるアップロード [メルクリン/鉄道模型]

CS2の操作(14)/ 機関車画像の取り込みと設定
CS2に取り込める画像は.pngファイルのみ。サイズは最大で128 x 48pixelで、かつ容量が最大6KBまでとなっている。容量の制限(6KB)は機関車カード(Lokkarte)の容量限界のためという。
アップデートの手順はいつもの通り、「setup」-> 「cs」画面で、USB-Stickにチェックを入れ、「Programm updaten」を触れる。するとアップデートが始まるが、ソフトウエアのアップデート程時間は掛からなかった。



CS2のバージョン3.6アップグレードは大幅に機能が拡張されたが、CS2の内部ファイルシステムもかなりの改変が行われたようで、以前Akiraさんのブログで解説されていたUSB経由の機関車画像取り込みができなくなってしまった。ファイルのディレクトリが変わったのだろうとフォルダの階層を変えたり色々やってみたのだが、今のところ打つ手なしのようだ。
そこで海外のフォーラムを見てみると、ネットワーク経由でのアップロードの方法があったので、機関車画像の作成方法のおさらいとともにやってみることにした。

1)機関車画像作成
ルールは、128x48ピクセル、6kb以内、png形式である。
CS2標準の機関車画像は、線路に乗った機関車の側面像で、背景が透明のもの。Faxに無料で付属してきたAdobe photoshop elementというソフトウェアでこのルールに従ったオリジナルの機関車画像を作成する。
まず、メーカーのホームページなどから拾ってきた画像(大抵は.jpg)を開く。
selecttoumei.png
そして選択ツールで背景の白い部分を選択→選択範囲を反転して機関車画像部分だけを選択コピー→クリップボードから新規作成し、背景が切り取られた(=透明な)機関車画像を作成する。
paste.png
画像が違うものだが気にしないでください。
次に、ファイルサイズの調整と.png形式への変換を行う。photoshop elementsには「web用に保存」というタブを実行するとファイル形式やサイズを調整する画面となる。
filesize.png
ここで形式を.png に、サイズを128x48に収まるように調整すると、ファイルサイズは大抵6Kb前後になる。あとは名前をつけて保存である。
Mallad.png
krukenberg.png

2)CS2 toolsによる画像のアップロード
まず、CS2がネットワーク内になければならない。私はコンバーターモードのある小型アクセスポイントを使ってCS2を無線LAN化している。アクセスポイントへの電源供給もCS2のUSBポートから行えるので至極便利であるが、時期CS2ではwifiかBluetoothが標準装備になると良いなぁ・・・

さて、ネットワーク上にCS2が参加できたら、setupタブでIPアドレスを調べ、同じネットワーク上にあるパソコンのウェブブラウザURLウインドウにそのIPアドレスを打ち込む。すると、CS2 tools という画面が出てくる。
CS2tools.png
色々なタブがあるが、その中のiconsタブをクリックする。
CS2toolsicons.png
すると、CS2に保存されている機関車の画像の一覧が出てくる。ちょっと感動。
そして一番下までスクロールすると・・・・
CS2upload.png
ありました!ファイル選択とドイツ語なのでよくわからないが多分「CS2へアップロード」と言っているボタンが・・・・!!
先ほど作成した機関車画像を選択し、「アップロード」(in die CS2 ubertragen)ボタンを押す!!(かなり興奮)
kanseigazou.png
やった〜〜〜〜〜〜!!!機関車画像の一覧にアップロードした画像が確認できればOKである。
なお、CS2は再起動しないとアップロードした画像が正しく表示されない。

3)CS2 スクリーンショット
この他、CS2toolsでは色々なファイルのやりとりができるようであるが、あまりイジると壊してしまいそう。比較的安全そうな機能はスクリーンショット機能である。
CS2screenshot.png


Serco Class 08 Diesel Electric Shunter / Hornby R3049 / OO 2R DC into HO 3R AC modification [メルクリン/鉄道模型]

最近はフツーのメルクリン製品だけでは飽きたらなくなって、他社の2線DC仕様のものを3線化改造することが多くなった。欧州の鉄道模型会社の多くは標準がDC仕様でも3線AC仕様を別に準備しているところが多く、元々センターシューを取り付けられるような構造になっているため改造が容易だが、HornbyなどはOOゲージでもあるし3線化を全く意識していないため改造出来るかどうか不安だった。先のMallard号では幸い動輪の間にギアボックスの蓋があり、その固定ネジを使ってシューを固定することが出来た。
今回の作例はMallard号と一緒に購入したSerco Class 08 入れ替え用ディーゼル ・エレクトリック機関車である。実機については全く知らなかったが、なかなかユニークな外観と塗装の派手さが気に入った。実機は1953-62年にかけて1000機以上生産され、現在も300機以上が運用されている、英国の鉄道において最もポピュラーな退避線用入換機とのことである。シングルキャブで大きなノーズの中に350馬力のディーゼルエンジンと発電機・制御機器などが収まっている。

購入したのはOOゲージ2線DC仕様、DCCready、Super detailと銘打ったもので価格は72ポンドであった。
IMG_1236a.jpg
タイガーストライプの警告カラーが良い。
IMG_1234a.jpg
上周りはプラスチック製だが、Super Detailと銘打っているだけあって外観は細部まで精細な塗装と細かいパーツで作りこまれており、さらにあと付けのパイピング類が付属している。キャブ内にまで色差しがあり、またバッファーにはスプリングが仕込まれており実際に伸縮するなど芸が細かい。
IMG_1235a.jpg
上周りを外すと、中にはフライホイール付きの缶モーター、ギアボックス、例によって8ピンのデコーダー端子(ジャンパーが刺されている)が入っており、デコーダーを刺すだけでDCC化出来るようになっている。DCCサウンド仕様もあるようだが、スピーカーを設置する場所はなさそうなので、おそらくサウンド仕様はキャブ部分のディティールを省略してスピーカー用スペースに当てているのだろうと推測。
IMG_1233a.jpg
Mallardと同様ギアボックスは底面に蓋があり、この固定ネジの1本を流用してROCOの静音シューを取り付けた。
IMG_1247a.jpg
センターシューの配線だが、シャーシには内部へ貫通する穴や隙間はなく、また上周りとの接合部にも隙間はないので、やむなく上周りの接合部まで引き回しプラスチックボディに穴を開けて中に引き入れた。
IMG_1248a.jpg
IMG_1244a.jpg
IMG_1246a.jpg
そして右レールからの配線が接続されていたコネクタ部にハンダ付け、右レールは左レールと同じところにハンダ付けして3線仕様に変更。
IMG_1245a.jpg
手持ちの8ピンデコーダーがなかったため、とりあえずジャンパを接続してDC電源を接続したメルクリンのCトラックで試走したところ、前進でボンネット側のエンド方向へ動いた。一瞬センターシューと左右レールの配線を逆にしてしまったかと思ったのだが、よく見るとキャブがある方が1エンドと書いてあるので、視界の良いキャブ側が前、エンジンを収めたボンネットがある方が後ろ、ということなのだろう。
IMG_1237a.jpg
(こっちが前?)
カーブは最小回転半径438mm(Hornby TrackのR2とのこと)と書いてあるのだが、0-6-0の小さな動輪なのでもう少しは行けるだろうと期待している。
タグ:Hornby

流線型蒸機列伝9:LNER class A4 Mallard / Hornby 3173 [メルクリン/鉄道模型]

流線型蒸機といえば外すことのできない、速度記録保持機 Mallard号である。
IMG_1214a.jpg
London and North Eastern Railway(LNER) Class A4
Nigel Gresley設計、初号機1935年建造 Mallardは1938年
車軸配置2'C1(4-6-2)、3気筒、動輪径2032mm
流線型のボディは空気抵抗を減少させるのみならず、先端付近に上昇気流を発生させ排煙を視界から除く効果があった。そのため本機には除煙板は装備されていない。
他の技術的特徴としてはKeychap double chimneyがある。これはフランス人技術者Andre Chapelon考案によるもので、煙突から火室煙と蒸気を効率よく排気するためノズルを組み合わせて排気流速を上げるように工夫したもののようだ。
IMG_1227a.jpg
また、後述するが従輪はCartazzi wheelという特殊な構造となっている。
Mallard号(A4 4468)は1938年に202.8km/hの速度記録を達成した。これは1936年にドイツのBR05 002が記録した200.4km/hの記録を塗り替え、以降蒸気機関車による速度記録タイトルを保持している。設計者のGresleyは210km/hまではイケると考えていたようだが、第二次世界大戦の勃発とともに新たな記録への挑戦はお流れとなり、蒸気機関車時代は終焉を迎えてしまった。
IMG_1215a.jpg
さて、この機関車、超有名と思われるのだがメルクリンからは模型化されていない。イギリスがドイツの仇敵でありBR05の速度記録を破ったライバルだからだろうか?そういえばメルクリンは他の英国型も見た覚えがないなぁ・・・英国では1/76のOOゲージが普及しており、1/87のHOゲージ模型のセールスが期待できないからかもしれない。(縮尺は異なっても軌間は同じ16.5mmなのでレールは共用できるのだが・・・)
というわけで、1/76 OOゲージのHornby製品である。
Hornbyの製品は中国で生産されている。シャーシは金属製でエンジンドライブ、上まわりはプラスチック製という構成。流線型フェアリングはネジ1本で外す事ができ、シャーシはカンモーターがウォームギアで3軸の動輪を駆動しているようだ。
IMG_1211a.jpg
DCC readyとのことで、シャーシには8ピンのコネクタが装備されており、アナログ機の場合はジャンパが刺さっている。これに8ピンのデコーダーを挿せばデジタル化できるというわけである。
集電は動輪とテンダーの車輪からで、テンダーと本体の結合部には2系統の電気的道通が可能な接触端子が備えられており、テンダーからの集電を伝えるようになっている。
IMG_1213a.jpg
3線化のため動輪部ギアボックス部のネジを利用してセンターシューを取り付ける。後ろに見えている従輪には首振り機構がない代わりにフランジがなく、カーブに追従しやすくしているようだが最小回転半径は438mmと大きめである。
IMG_1220a.jpg
この首振りしない従輪は、模型の低コスト化のためかと思ったが、そうではなく"Cartazzi wheel"という、固定フレームで従輪が軸ごと左右に水平移動する実機の仕組みのようだ。模型ではフランジをなくすことで対処しているというわけ。
IMG_1212a.jpg
テンダーを開けてみると、中にはモーターマウントらしきものがある。つまり以前はテンダードライブだったモデルのものをそのまま流用しているのだろう。
IMG_1228a.jpg
このスペースにスピーカーを設置すればサウンド化も可能と思われるが、今回は簡単に普通のデコーダーのみ装着した。
試しにメルクリンR1=360mmのCトラックを走らせてみたが、先輪が脱線するためR1は無理のようだ。低速は非常に効き、モーターの動きも滑らかだが、動輪にトラクションタイヤがないので牽引力は期待できそうにない。
このMallard号、Hornbyのホームページから購入出来るのだが、速度記録75周年記念モデルとかで何故か少し安く販売している。83ポンド(ユーロではない)である。同型のClass A4が120ポンドくらいで、Cab内などにディティールの追加があるのかもしれない。
メルクリンなどに比べると廉価な印象であるが、前照灯や発煙などのファンクションもなく全体のディティールもあっさりとしているので妥当な価格設定と言えるのかもしれない。


流線型蒸機列伝8:BR01.10 / ROCO 68163 [メルクリン/鉄道模型]

ひっそりと?発売されていたROCOのBR01.10・・・
IMG_1129a.jpg
車体色はグレー、車輪は赤でなかなかかっこ良い。流線型カバーは先輪部と従輪部に小さな切り欠きがある。
IMG_1126a.jpg
テンダードライブ、車体(流線型カバー)はプラスチック製である。
IMG_1143a.jpg
IMG_1125a.jpg
早速CS2で登録しようとすると、mfx自動認識が始まった。このROCO68163、3線式サウンドモデルなのだが、なんとLoksound m4デコーダーが装備されているらしい。

走行性能は、R1の通過はOKであるが、ポイント(メルクリンのCurved Turnout)で先輪が脱線することがわかった。

先輪台車の首振り機構に問題があるのかなぁ。
IMG_1141a.jpg

流線型蒸機列伝7:BR 61 002 / Rivarossi 2343 [メルクリン/鉄道模型]

流線型蒸機列伝5:DR 61 001 / Marklin 39618 / 88610


カタログに掲載された画像では、非常に魅力的に見える。金属ボディ、2線式はDCCサウンド版あり、塗装はH-W train仕様、黒、グレーの3色展開、3線バージョンも予定されている。
メルクリン製が入手困難だったため、1年以上前からRivarossiの新製品を注文しているのだが、いまだにBackorderである。

・・・ようやく届いた。 IMG_1116a.jpg IMG_1096a.jpg 昨年のフライヤーには「ダイキャスト」と書いてあったように思ったが、シャーシは金属であるものの、ボディ(というか、流線型フェアリング)はプラスチック製(それも結構薄い)であった。 IMG_1099a.jpg 注文したのはブラックに白線入り塗装のもので、このカラーには3線仕様がなかったので2線式アナログDC仕様である。グレー塗装のバージョンには3線式仕様があるので、改造は容易と見込んでこちらにした。 IMG_1088a.jpg まず、センターシューを取り付ける。説明書をみるとセンターシューは専用のプラスチックベースではめ込むようになっているが、Rivarossiの補修部品など入手できそうにないので、とりあえずベニアとFRPプレートで自作したベースを動輪の間のフレーム底面に両面テープで固定した。これで問題なければきちんとしたベースを作ってエポキシ接着剤で固定しよう・・・ IMG_1089a.jpg ボディは2本のビスで固定されている。1本は煙突の中、もう1本は石炭積載部のプラパーツを取り外すとその下にある。シャーシの上にフライホイール付きの細長いカンモーターと21ピンMTCコネクタのついた基板が乗っている。アナログ仕様のためMTCコネクタ部にはジャンパーが刺さっているのみである。 基板には配線のための記号がプリントしてある。T-R(右トラック=レール)、T−L(左レール)、SP+、SP-(スピーカー)と読めるので、右レールの配線を外して左レールに移し、代わりにセンターシューからの配線をハンダ付けする。 ジャンパーを取り外し、mSDデコーダーを刺す。 IMG_1091a.jpg 丸いスピーカー搭載用スペースも設定されている。mSDデコーダーキットに付属のスピーカー(角型ケース入り)がぴったり収まる。配線は基板のSP+/-へハンダ付けする。 IMG_1092a.jpg さて、走り装置であるが、最小回転半径の表示はないものの、流線型カバーの一部がドアのようにヒンジで開閉するように工夫されており、先輪部と従輪部の首振りには自由度があるためかなり小径でも通過できるものと思われる。 IMG_1094a.jpg 先輪部。 IMG_1095a.jpg 従輪部。開閉ドアのヒンジ部にはスプリングが内蔵されており、直線ではボディに沿った位置に閉鎖する。切り欠きなどを設けずに済んでおり、なかなか良い機構だ。 先に紹介したメルクリン製(39618)では金属製フルカバーボディで切り欠きや開閉機構なしにR360通過を実現できている・・・どこが違うのかな・・・と見比べると重要なことに気づいた。 Rivarossi製品は先輪2軸・従輪3軸であるのに対してメルクリン製品は先輪は同じ2軸でも軸間がやや短く、従輪は2軸なのである。さてはメルクリン、走りを優先して従輪をデフォルメしたな・・・と思ったのだがそうではなかった。 実物でも61-001号機は2'C2'h2、61-002号機は2'C3'h3なのである。メルクリンは001号機、Rivarissiは002号機を忠実にモデル化しているというわけ。 IMG_1106a.jpg 002号機は3気筒にパワーアップされ、石炭タンクの増量に伴い従輪が2軸から3軸に増設されたようだ。他に外見上の違いとして002号機には001号機にはない除煙板(デフ)が煙突部にある。 並べてみると、Rivarossiはプラ製の特徴を生かして細かいディティールまで作りこまれており、黒色塗装とスモークデフも相まって精悍な印象。メルクリンは走り重視で全体にあっさりしているが重量感はある。どちらの製品も良いなー・・・・Rivarossiはメルクリンと競合を避けるために002号機にしたのかな? IMG_1098a.jpg 後部の石炭搭載スペースは別パーツになっており、蓋を開いた状態と閉鎖した状態のパーツが付属している。 走行させてみたが、R1通過OK、カーブポイントも難なく通過した。 IMG_1100a.jpg koenigstiger16.jpg ホント似てるなぁ・・・・・

CS2 ・メルクリンデジタル関連まとめ [メルクリン/鉄道模型]

03型のバリエーション:03-244 / Marklin 37956 [メルクリン/鉄道模型]

流線型蒸機列伝4:03.10狂想曲 / Marklin 37912
・・・という訳で、流線型03.10は計3両に増えてしまった・・・



・・・というわけで現在所有している03型は
003-248-2(品番37955)
03-1012(品番37911)
03-1007(品番37912)
03-1009(品番37912)
03-140(Z品番88855)
と4両もあるのだが、またまた新たに増えてしまった。
IMG_1085a.jpg
03-244(品番37956)である。2013年の新製品で、mfx+デコーダーを装備している。
IMG_1087a.jpg
すぐ前に新設計され発売された03.10型に続いて、オリジナル03型としては久しぶりにリニューアルされた(多分)新金型によるもので、前バージョンの37955に比べ、細部のディティールが向上し、細かい色差しもあり、なかなかカッコ良い。1965年頃の仕様(Ep.III)。
IMG_1091a.jpg

さて、これはいつの間にか増えていたZの88855
IMG_1110a.jpg
IMG_1118a.jpg
小さいのは写真撮るのが難しい・・・
懐かしの37955
IMG_2984a.jpg
IMG_3004a.jpg
37911と37912セットは03.10型である。
P1020159a.jpg
P1010954a.jpg

なんだかわけがわからなくなってきたので、ここで03型のバリエーションについてまとめてみたい。
(ほとんどwikiからの引用)

1)BR03
BR03は急行客車牽引用の機関車として01型を参考に、軸重が18トン以下となるように設計された。2気筒機であるが設計当初は4気筒の計画だったらしい。1930年から1938年までの間に298両が建造された。軽量化のためボイラーとシリンダーが小型化され、01型よりスマートな外形となっている。
軸配置 2’C1’h2 、2気筒、動輪径2.0m、テンダー2’2T30/32/34、出力1970PS
最高速は初号機から162号機までは120km/h、先輪が大型化された163号機以降は130km/h
細かな改良が施され、03-123号機以降はエアポンプが煙室の上から第二・第三動輪の間に移動され、03-163号機以降は先輪が大径化(850mm→1000mm)された。その他、
03-154
paraboric smokebox door, テーパー形状の機関士室、動輪部カバーを装備
03-193
ワインレッドの流線型カバー+2’3 T37 St型テンダー、05型を代替する目的
03-204/03-205
試験的に動輪部カバーを装備
03-207
試験的にLentz valve gearを装備

2)BR003
ロードナンバーは3桁化に伴い、003-xxxと改められたが、それに伴う外形の大きな変更はない。

3)BR03.10
BR03.10は03型を基に再設計された、全く別の機種と考えて良いと思う。
軸配置 2’C1’ h3 (3気筒)、動輪径2.0m、テンダー2’2T38、出力1766hp 、最高速140km/h
1939-1941年の間に建造され、第二次世界大戦の勃発とともに60両をもって建造は中止された。当初はすべて流線型カバーを装備していたが、戦後には最高速の規制とメインテナンスの煩雑さのため03-1087号機以外はすべて流線型カバーを外された。
第二次世界大戦終了時には47両が残存していたが、西ドイツに26両、東ドイツに21両、その他はポーランドの所属または行方不明となっている。
西ドイツ所属のものは、1966年までにすべて引退している。この中で1014, 1022, 1043号機は一時、ボイラー、キャブ、シリンダー部を鉄青色にカラーリングされた。

4)DR03.1Rekolok
 東ドイツ所属となったもののうち16両は1959年にボイラーの換装を含む大幅な改修を受け、Rekolok(=reconstructed locomotive)と称された。それらは1965年に1057号機と1087号機を除きすべてが重湯炊きに変更された。その後1970年代にすべてが引退したが、この中で03-1010号機は石炭炊きに戻され動態保存機となった。

流線型マニアとしては、03-193号機が気になる。画像を探してみると、マイクロメタキットが模型化していた。とても手の届く値段ではないが・・・メチャカッコイイ!!
11310H.jpg

自動運転その後/デジタル信号機、S88、CS2、Braking moduleによる自動運転(5) [メルクリン/鉄道模型]

自動運転まとめ / デジタル信号機、S88, CS2,Braking module による自動運転(4)
うまく動作している。信号停止中も投炭シャベル音など、ランダムサウンドに設定したサウンド機能が維持されているのが分かると思う。
サウンドはやはりメルクリン純正のBR01より最新のloksound v3.5を搭載したBR003の方が良い感じだ。
ただ、ちょっとあわただしい感じがする。1番ホームに機関車が入ってきたことをS88が感知すると同時に2番ホームの信号が青になり間髪を入れずに2番ホームの機関車が発車するためである。各動作の間にディレイが設定できると良いのだが・・・



・・・とこのように言っていたのだが、つい最近のソフトウェア・アップデートで、このディレイ機能が実装されたようだ。

これまで自動運転の設定では、S88デコーダーによる車両検出でmemoryが起動するとメモリー内に設定された信号やソレノイドアクセサリー類は連続的に速やかに動作し始める。このため列車が駅ホームに到着・停止した後に引き込み線から別の車両を発車させたい場合など、最初の列車が到着してから間髪を入れずに引き込み線の車両が動き出すようになっていた。
先日、HRSさんを訪問した際、自動運転を見ていると、ホーム1に列車が到着した後にホーム2の信号が変わるのに数秒間の「間」があるように見えて、店主H氏にどうなっているのか聞いてみたところ、今回のアップデートから「ディレイ」を設定出来るようになったとのこと。
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「ディレイ」機能はmemory画面から入力する。
memory画面では、右端に入力欄が表示され、そこにソレノイドアクセサリなどを選択して入力していくのだが、今回のアップデートから右下隅に「text」というボタンが表示されるようになった。
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これをタップすると、駅名、区間長、時間の3項目を入力する画面が表示される。駅名に「Delay 」など適当な名前をつけ、30秒とか任意の時間を入力し、待たせたい動作の上に挿入するだけである。「駅名」を入力するようになっているところをみると、このようなホームでの交互運転を想定してできた機能なのだと思うのだが、この画面に入るボタンが「Text」というのではなんだかわかりにくい。いっそ「Delay」とかという名称でも良かったのではないかと思うのだが・・・
その他、今回のアップデートではmemory機能が大幅に強化され、機関車のファンクションも個別に記憶させられるようになった。
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ソレノイドアクセサリーを入力するのと同様、機関車のControl画面に移動してもmemoryの入力欄が左端に残っているので、機関車のファンクションボタン、例えば発煙とか汽笛とかを押すと、memory欄にその動作が記憶される仕組みになっている。 ポイント切り替え後、発車する前に発煙、前照灯とつけ汽笛を鳴らし、それからおもむろに発車、など複雑な動作をプログラムすることが可能となっている。
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それにしてもユーザーがこうできたら良いな、と思うことをどんどん実現してくれるメルクリンは本当に素晴らしい・・・と話していたら、なんとH氏はこの新機能は使っていないのだという。今回のアップデート以前から裏ワザを使って駅ホームでのディレイを実現していたとのことだ。
その裏ワザとは、ディレイを入れたい部分に、実際には存在しないダミーのソレノイドアクセサリを沢山入れておいて、その処理にかかる時間をディレイとして利用する、とのこと。
「なければ自分で作る」、という精神はさすがである。
・・・などと感心しながら、BR45とV80農場セットをゲットしHRSを後にしたのだった。
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タグ:自動運転 CS2

BR50&BR44 重連運転/Marklin 37883/37811 [メルクリン/鉄道模型]


BR44"long Henry" / Marklin 37883

重連運転が出来るように? 前部にカプラーソケットが付いている。スタートセット29010に入っていたBR01-10に続いて2両目の大型蒸機であったが、さすがに2両同時購入する勇気はなく、01との重連でも良いかな・・・と思っていたが、まだ実現出来ていない。CS2も導入したし、色々な機関車と重連運転をやってみたいなぁ。でもやっぱり貨物用でないと変かな?

・・・・と言っていたら、いつの間にか貨物用のBR50が入線していた。
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BR50はドイツ国鉄の制式貨物用機関車で、1939年から1948年にかけて3164両が生産された。軸配置1'E(2-10-0)h2(2気筒)、動輪径1400mm、全長22.94m、全備重量86.9tの、最も成功した貨物機感謝のひとつである。
先に述べたBR44は車軸配置は同一であるので外観はよく似ているが、勾配のきつい路線を1200tの貨車を牽引するため3気筒となっているところが異なる。
この2両を使ってCS2の重連統括機能を使って重連運転してみよう。
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まず、CS2で重連セット(M.U.=Multiple Unit Set)を作成する。機関車登録画面で"Create M.U. Set"をタップし、すでに登録している機関車から使用する車種を選択していくだけ。未確認であるが3重連でも4重連でもできそう。
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M.U.Setの画面には、最初に登録した機関車の画像およびファンクションボタンが表示される。ここからファンクションボタンやスロットルを操作すると、登録した2両の機関車に同時に反映されるようになる。つまり前照灯ボタンを入れると両方の前照灯が点灯するので、前側の車両(BR44)だけ前照灯を点灯させたい時はCS2のコントロール画面にBR44のファイルを呼び出したら良い。BR44のコントロール画面から操作した内容はBR44のみに反映される。 サウンドなどの機能は重連させる機関車同士はなるべく同じファンクションボタンに割り当てておいたほうが良い。BR50のサウンドONはF2に割り当てられており、一方BR44のF2はテレックスカプラー開放であったため困ったことになったので、BR44のファンクションマッピングを変更し、どちらもF2にサウンドONを割り当てた。

ここで問題発生。登録した2両の機関車のスピードが全然違うのである。具体的には、BR44のほうがBR50よりかなり早く、BR50を引きずりながら牽引するような形となり、どちらかの動輪が空転する結果となった。
この2両は車軸配置は同一であるが発売時期にかなりの開きがあり、モーター特性も違うようなので同じスロットル位置、スピードメータで50km/hと表示されていても彼我のスピードは全く異なっている。

CS2での速度設定変更については、設定画面に加減速ディレイなどの設定画面があるのだが、これを変更して車両のデコーダーに書き込んでも反映されない。CS2システムのバグと考えられ、現状でモーターのセッティングを変えるにはCVを書き換え無くてはならない。
(Akiraさんのブログに情報があり、参考にした。)

機関車設定画面の各機能数値設定

以前、名古屋メルぽっぽクラブの掲示板の質問で、mfxデコーダーのCS2でのサウンドボリューム設定が機関車設定画面で数値変更は可能なものの、実際はデコーダーに反映されずCV値を変更する必要があることが理解出来た。本来ならここで調節可能であるべき6つの数値設定なのではあるが、実際は機関車設定画面に表示される6つの設定項目のうち3つはCV値変更でのみ可能で、残りの3つの設定は設定画面で変更可能ということがわかった。



さて、これらの加減速特性や最低・最高速度の設定を2両とも同一にしてみたが、まだうまく行かないので、さらに踏み込んでSpeed Tableをいじったらうまく調整できた。
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Speed Tableはラジコンエンジンのスロットルカーブみたいにモーターのスピード特性を調節することが出来る。カーブは折れ線グラフのように任意のカーブもできるし、"Linear"や"exponential", "very exponential"などのカーブも簡単に設定出来るようになっている。これをいじってスピードメーターが50km/hのところで2台がほぼ同じ速度になるように調整した。


とあるミリ鉄マニアの列車砲&進撃の巨人!? / BR53 & Railway Gun K5 [メルクリン/鉄道模型]

私は子供の頃はタミヤのプラモデルを作って育ったので、戦車や戦闘機、軍艦などの兵器を「カッコいい」と思ってしまう。多くの男の子がそうだろうと思うが、だからといって戦争が好きな訳ではない。
敗戦国である日本では戦争アレルギーがあり、兵器というものはとかく日陰者となっており、ミリタリーモデルなどはなんとなくこっそり買うようなイメージがある。ドイツでも同様な事情があるのか、特にナチスドイツのハーケンクロイツにはひどいアレルギーがあるように見受けられる。鉄道模型でもDRG時代のマーキングにはワシの下に×印になっていたりして(まるでチャップリンの喜劇映画みたい)苦慮しているのが伺える。
メルクリンでもDRG時代のモデルは少なくないが、軍用列車となるとなかなか見当たらない。現用車両でもわざわざ4MFORという別ブランドで発売するところをみるとやはり相当なアレルギーがあるのだろうか。そのメルクリンが珍しく発売したのが品番37024、BR53の冬期迷彩仕様である。
IMGP0043a.jpg
といってもカタログモデルではなく限定発売のメッセモデルであり、しかもBR53は計画だけに終わった戦時用蒸気機関車である。ファンタジーモデルであるから許された、というところか?
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BR53はマレー式の動力装置を備え、実現すればドイツ最大の巨人機になったはずである。
IMGP0029a.jpg
IMGP0038a.jpg
テンダーは戦時用に特徴的なバスタブテンダーである。他のモデルで覆水テンダーを装備したものがあるが、それはさらに長大である。
何かヘンなものを牽引しているが・・・・・
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「長距離列車砲」である。子供の頃、ハセガワだったかのプラモデルを高くて買えなかった思い出があり、鉄道模型を始めてから色々と調べた結果、HOではリバロッシ、NではHobbytrainが発売していることが分った。
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現在はHornby傘下となったRivarossiのHO製品である。
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クルップK5は、パリ砲やドーラなどの列車砲を製造したクルップ社により1934年から1945年に25両が製造された。口径283mm 砲身長21.5m 最大射程6万2400m
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6軸の台車2台で85トンの砲身を支える構造。台車も合わせた全長は30mもある。
冬期迷彩ではないのはご愛嬌・・・買った時期が違うので・・・・
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調べたら冬期迷彩バージョンもあった。こっちだったら完璧だったのに・・・
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列車砲はトンネル内に隠匿され、照準を合わせる時には線路のカーブを利用した。

さて、ミリタリーネタをもう一つ。
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特殊潜航艇「ゼーフント」である。"Seehund"は「アザラシ」の意味。二人乗りの小型Uボートで、G7e魚雷2本を船体下部に携行する。ディーゼルと電動機関を持つ。真珠湾攻撃に使われた日本の「甲標的」に類似しているが、こちらの方はそれなりの戦果を挙げたようだ。
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ミリタリーモデルを積極的に発売しているLilliputの製品で、潜航艇運搬の6軸貨車と魚雷運搬の2軸貨車の2両セットである。


タグ:ミリタリー
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