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ウラルサイドカーで行く花見と旧門司食糧倉庫群 [バイク]

近所の桜を見に行ってきました。

場所は福岡県北九州市の門司港です。かつては本州との間を連絡船で結ぶ九州の玄関口として九州鉄道管理局が置かれていました。港湾は連絡船のほか国際航路、税関もあり貿易港として栄えました。関門トンネルと関門橋が開通したあとは寂れてしまいましたが往時の繁栄を偲ばせる古い建築物が残っており、それを観光資源として地域の活性化につなげようと「門司港レトロ」として売り出し、北九州随一の観光名所となりました。ちょうど関門橋の橋脚がある地域は和布刈(めかり)と呼ばれています。和布刈は「わかめを刈る」という意味で地域にある和布刈神社の神事(旧暦元旦に神職が関門海峡に入りワカメを刈り取って神前に供える)に由来しています。
神社の背後には小山があり、古くはここに城塞(門司城)がありました。城跡が整備されてめかり公園となり、そこには桜が植樹され毎年地元民の目を楽しませてくれます。あまり一般には知られていないとみえて混雑はしませんし、ゆっくり楽しむことが出来ます。
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めかり公園を出ると関門海峡を望む展望所があります。
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展望所を通り過ぎ、和布刈の丘を下りるとそこは田ノ浦と呼ばれる地域になります。かつて門司港が貿易港として栄えていた頃、門司港から田ノ浦の倉庫群に物資を運ぶための鉄道が敷かれていました。門司港が国際貿易港としての役割を終えた後、この路線は廃線となりましたが、門司港レトロ観光の一環として一部復活し現在は「トロッコ列車 潮風号」が走っています。「潮風号」の牽引車両は入換用のDB10型ディーゼル機関車で、編成の先端と最後尾に配置されプッシュプル方式で運用されています。
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この車両は以前「南阿蘇鉄道」でやはり観光列車として使用されていたもののようです。
潮風号の終点は「関門海峡めかり駅」で、ちょうどめかり公園から降りてきたところに当たります。資材運搬用の路線として使用されていた頃はもっと先まで伸びており、そこには資材を備蓄する倉庫群がありました。現在は使用されていませんが、レンガ造りの倉庫群が残っており、廃墟マニアには有名な場所です。
旧門司食料倉庫群の前で。
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映画のロケなどに使われることも多く、なんとか保存してもらいたいものですが、どうやら解体の方針のようです。
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倉庫内は立ち入り禁止ですが、真近まで行くことは出来ます。
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廃線となり草に埋もれた線路が物悲しい雰囲気を醸し出しています。
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ウラルサイドカー~スピードメーター交換 [バイク]

スピードメーターが見にくい! それにレトロヘッドライトに替えてから、インジケーターランプがほとんど見えなくなりました(ランプが遠くなり、しかも真上を向いているため)。このため、ターンシグナルやガソリン切れアラームを見逃しかねません。これらの問題を解決するため、スピードメーターの交換を検討することにしました。Facebookで聞いてみると、ウラルのメーターを交換した人はほとんどいないようです。確かに見にくいけど、どうせ見ないから・・・というのが主な理由です。考えてみると、そんなにスピードが出るバイクではないし、要らないかな〜とも思いましたが、人柱のつもりでやってみました。
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それに文字盤も白のほうがカッコいいしな〜・・・・
調べてみるとアフターマーケットパーツのタコメーターやスピードメーターは直径60mm前後の小ぶりなものが多いようです。ところが、ウラルのスピードメーターは直径85mmで、しかも機械式メーターなのでさらに選択肢が少ないのです。困ったな~と思っていたら、隣にあるスポーツスターのメーターが同じ85mm径でした!・・・となるとハーレー用のスピードメーターなら良いかも。ということで、探すとありました!
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Acewellという台湾のメーカーが作っている、多機能メーターです。このモデルは昨年発売したばかりのようで、スピードメーター、タコメーターのほか、各種のインジケーターランプがメーター内にビルトインされており、バックライト・ランプはLEDです。しかも完全防水とのこと。さらに、機械式のスピードメーターケーブルをパルス方式に変換するアダプターも付属しており、直径は85mm。文字盤は黒と白の2色から選べます。何から何まで完璧です。
インジケーターランプは左右ウインカー、ハイビーム、ニュートラル、湯温、オイル切れアラームがあります。他の組み合わせもあるようですが、日本で入手可能なのは上記のものだけのようです。このうちウインカー、ハイビーム、ニュートラルランプをメーターの方に移設します。ライトハウジング上には燃料警告、電圧低下、EFIエラーランプが残ります。ウインカーは元々左右が共通でしたが、新しいメーターでは左右別々に表示できるので配線をやり直します。
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ウラルから提供されている配線図とにらめっこしながら作業を行います。
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スピードメーターケーブルをパルス信号に変換するアダプターはナット径が合わないのでガムテープとシュリンクチューブで固定。
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ついでにヘッドライトもLED化。
このメーターにはサブ液晶画面でタコメーターも表示できます。タコメータのパルス検出線をプラグコードに巻きつけるか、車体のパルス検出線に接続するかを選べるようになっています。ウラルにはタコメーターはついていませんが、左のECMからセンサー線が出ており、ライトハウジング内の空きカプラーにつながっています。しかし、このカプラーにパルス検出線をつないでも反応しませんでした。
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そこで、右のイグニッションコイルから出ているプラグコードにパルス検出線を巻きつけるとうまくいきました。
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ついでにサイドカーとの間の配線も整理します。
湯温センサーは別売りですので今後の課題です。
ハウジング内はうじゃうじゃ配線です。
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でもカッコいいでしょ?

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ウラルサイドカー~ヘッドライト交換 [バイク]

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BMWのコピーバイクであるウラルですが、外見上最も異なって見えるのがヘッドライト周り。
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BMWの旧車は丸型ヘッドライトを砲弾型ケースに収め、スピードメーターもビルトインされたもので、シンプルかつクラシックでしかも洗練された印象を受けます。
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ウラルのヘッドライトも丸型ですが、ヘッドライトの上にスピードメーターとインジケーターランプ類を固定するための「ダッシュボード」があります。これはこれで悪くはないのですが、やはりBMW 風のほうがカッコいい・・・
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ウラルにはレトロ(今はM70と呼ばれている)という別機種があって、これはよりオリジナルのBMWに近い構成となっています。すなわち、フレームから異なっており、フロントサスもアールズフォークではなく通常のテレスコピックタイプ、タンク形状も涙滴型となっており、何よりヘッドライトが砲弾型のBMWソックリなものなのです。メーターやインジケーターランプなどの部品は共通なので、このパーツを使えば簡単にフロント周りの印象を変える事ができます。
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気をつけることは、インジケーターランプで、私のウラルは2014年式のインジェクションモデルなのでキャブ仕様とくらべてインジケーターランプが増えています(EFIとオルタネーターのエラーランプ)。Retro もライトハウジング上のインジケーター穴が4個からインジェクションモデルからは6個に増えています。パーツを注文するときには2014年以降のモデル用を取り寄せなくてはならないのです。ところがウラルのホームページにはレトロモデルのパーツリストが2013年モデルまでの分しか掲載されてません。ウラルジャパンや販売店に問い合わせてみましたが、なかなか返答がもらえませんでした。何度かやり取りの後、ウラルジャパンのヴラドさんからウラルUSAに発注出来ますとの連絡が来て、ようやくパーツを入手できました。
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ライトハウジングはつや消し黒で塗装されていますが、これをグレーに塗装。これまでの塗装でoldtimer garageのパンツァーグレイよりもアサヒペンのスチールグレイのほうがアスファルトグレイに近い色合いということがわかっていたので、迷わずスチールグレイに塗装します。
インジケーターランプ類はそのまま差し込むだけ、イグニッションキーもライトハウジング内に収納できるのですが、他のキーがジャラジャラ付いたものをスプレーペイントしたハウジングの上に差し込むのはあまり好ましくないのでイグニッションキーは従来通り左ライトステーに配置することにしました。 ライトハウジング上のキー穴はカバーのみつけておきます。
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カッコいいでしょ?
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ウラルギアアップ~サイドカーウインドシールド取り付け [バイク]

MGマウントを自作しようかと思っていた頃、マウントはキャリアとしての利用の他、色々なものを取り付けるマウントベースとして利用するつもりでした。「色々なもの」とは、例えばカップホルダーとか、スマホホルダーとか、カメラとかです。これらを簡単に取り付けるには、バー部分のサイズを直のハンドルバーにしてしまえば市販のハンドルバーに取り付けられるアクセサリーがそのまま使えるだろうと思っていました。MTB用の一文字ハンドルの中には全くRの付いていない直線状のものもあるのです。そして、もしハンドルバーサイズであれば、MRAなど市販のハンドルバーマウント出来るウインドスクリーンを装着できる・・・と思っていました。
しかしながら、前述のとおりMGマウントは本物と同じサイズのレプリカになってしまったので、バーのサイズが約35mmと普通のハンドルバーよりかなり太くなりました。これではウインドスクリーンのマウントとしては使えません。
そこで、MGマウントに装着するのは諦め、別にウインドシールド装着を検討することにしました。
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さて、ウラルには純正オプションとして本車・側車ともウインドシールドが用意されています。ところがこれがかなり大型のもので、付けている人には悪いのですが私にはあまりカッコいいとは思えませんでした。
もっと、こう、クラシックで小さく、できたら可倒式のものがないか・・・と探してみましたが国内ではなかなか見つかりません。イメージしていたのはスーパーセブンとかのクラシックカーに付いている可倒式のウインドシールドです。
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こういう感じの風防です。サイドカー&犬の映画”Sit Stay and Ride”の中でもこの風防を付けているサイドカーが登場していました。
可倒式で小さく邪魔にならない、クラシックカーか昔の複葉機の風防のような感じ。ところがこれを探してみるとなかなかみつかりません。頼みのoldtimer garageにもありませんでした。散々探してようやくebayで見つけました。sidecar proというショップで、どうやら中国にある、長江用のパーツを扱うショップのようです。oldtimer garageで見た灯火類も売っているようで、値段もかなり安いです。
ebayからpaypalで注文すると、すぐに送ってきました。
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ステンレスフレームの両サイドにM8のネジが切られたシャフトがついており、このシャフトが蝶ネジで任意の角度で固定できるようになっています。このフレームに分厚いアクリルのスクリーンをはめ込むようになっています。
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最初は舟のボンネット面に穴を開けてこのシャフトを延長して差し込み、裏でボルト固定していたのですが、ボンネット面にRが付いているため座りが悪く、Rに合わせたカラーを作ったりしましたがちょっと無理がありました。
そこで先のサイドカー犬映画での取り付け事例をよく見ると、専用のステーが使われているようです。
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こんな感じのステーです。スクリーンの固定シャフトは舟のボンネット面と並行方向に向いており、これならボンネット面が傾いていてもOKです。
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タオル掛けみたいなものを流用すれば良さそうですが、とりあえずホームセンターの金具で自作します。
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直角のアングル金具2枚背中合わせにしたトの字型ステーを自作してボンネット面にボルト固定、スクリーンのネジは90度回して水平方向を向け、ステーの穴に固定する方式としました。あまり見た目は良くないですが・・・
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小さな風防ですが、パッセンジャーが居る時には飛び石などを防ぐ効果はありそうです。ちょっとごちゃごちゃしていますがMGマウントをキャリアとして使用するときにはスクリーンは後方に倒しておく事ができます。
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ウラルサイドカー~マシンガンマウント装着 [バイク]

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WWIIのドイツ軍用サイドカーを見ていると、MG34などの機関銃を固定するためのマウントが装着されている。サイドカーの上に付いている、手すりのようなバーである。国内でウラルを所有している方々の画像でもこれと同じものを装着している。当時の部品がそう簡単に手に入るワケがないので、鉄パイプと鉄板で自作しているのか・・と思っていた。私には溶接等の技術はないので、ウラルを購入した販売店で同じようなパーツを自作できるか聞いてみた。が、やけに反応が鈍い・・・この店はハーレーのカスタム専門店で、トライクなどの改造も手がけているようだったので期待していたのだが・・・(後になって解ったのだが、このころこの店は破産寸前で、その数カ月後には夜逃げしてしまったのだ。店の車庫に預けていた納車前のバイクや代金支払い後のパーツが抵当に入れられてしまったという泣くに泣けない話も聞いた。ウラル、納車まで2ヶ月ほど預けていたのだが受け取っておいて良かったと・・・)
それで市販の手すりなどを利用して自作しようかといろいろ考えていたところ、oldtimer garageというポーランドのショップを見つけた。BMWやツェンダップの旧車やサイドカー、そのオリジナル部品やレプリカ部品を専門に扱うショップで、ウラルや長江のパーツも取り扱っている。そして懸案のマシンガンマウントであるが、これもレプリカパーツとして販売していた。他にも弾薬箱やテールランプ、スピードメーターなど、あらゆるパーツが売られていた。どうやら国内のウラル愛好家もここからパーツを仕入れているらしい。早速、MGマウント、弾薬箱、テールランプ、サイドカーのポジションランプなどを注文した。
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MGマウントはオリジナルではなくレプリカで、何種類かあるのだが価格の安い「軽量バージョン」にしてみた。「軽量であるがレプリカの機関銃を載せるには充分な強度」と説明されていたが、それでも結構重い。サイドカーボンネット?の微妙なカーブに合わせてあり、寸法はピッタリである。横サイドに2箇所の穴を開け、ボルトで固定する。
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サーフェイサーで下塗り後、スチールグレイで塗装する。
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もちろんマシンガンを載せるつもりはない。何を載せるかというと・・・
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車のルーフキャリアのように使ってグライダーなど長物を載せようかと企んでいる。
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ウラルサイドカー~テールライトと側車ウインカー・ポジションランプ交換 [バイク]

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ウラルの外観で気になるところの一つは、側車側のフェンダー上に付いているウインカーとポジションランプ、ブレーキランプだ。四角い大きなコンビネーションランプになっているのだが、何となく野暮ったいので換えてみる。
まずテールランプであるが、探してみると使えるものが結構ある。
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①まず、ウラル・レトロに付いているもの。これは丸型のランプで、本車側はブレーキランプとナンバー灯、側車側は丸型でブレーキランプとウインカーが半円ずつに別れたコンビネーションランプとなっている。比較的大型で、車検には問題ないだろうしパーツさえ準備できればボルトオン装着可能だろう。Ural New Englandのオンラインショップでレトロコンバージョンキットとして発売されているのも確認したが、純正パーツなのに以外に高価である。
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②次に、WWII当時のBMWR71/ウラルM72用テールランプのレプリカとして売られているもの。これはナンバー灯ありとなしのバージョンがあるが、テールランプのレンズ径が小さく、車検には通らない可能性が高い。
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③また、これはR75/ツェンダップKS750用レプリカでレンズ面がやや大型のもの。ナンバー灯つき。これなら車検もOKか?
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④他にも③に似ているが長江用?のやや大型で三角形の第二レンズがついているものがある。
検討の結果、
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③を本車側に、
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②を側車フェンダーに採用した。

次に側車フェンダー上のポジションランプである。
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①R75用レプリカ。小型でレンズが小さい。
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②BMW R71もしくはウラルM72用。レプリカではなくオリジナルパーツ。ウラル・レトロ用のものにイメージが近いが、ウインカーのビルトインはなくレンズは小さい。
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③長江もしくはドニエプル用とされている、サイドまで回りこむガラスレンズがついたもの。これもレプリカではなくオリジナルのようだ。
③もなかなか良かったのであるが、うっかりガラスレンズを割ってしまい、結局①に落ち着いた。
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ウインカーについては、フェンダー上に前方と後方両方にレンズを持つウインカーを取り付けている画像を見かけたので、そういうものがないかと探しまわったのであるが、国内ではなかなか見つからない。
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oldtimer garageで球形のウインカーを見つけたので取り寄せてみると、どうやらこれはハンドルバーエンドに付けるものらしい。ライトバルブも特殊なものが使われており、没とした。
そこで普通のブレットタイプの汎用ウインカーを後方は舟の右側に、前方はフェンダー上に固定したステーに取り付けた。
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その後、4輪車のジムニー用として丸型で前後にレンズを持つものを見つけたので、フェンダー上にキャリアを取り付け、そのキャリアにこのウインカーを装着、前方のウインカーはフェンダー上から舟のMGマウント横に移設した。
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隠れ家復活とウラルサイドカー [バイク]

当然家族公認であり正確には「隠れ家」ではないのだが、とりあえず復活した。
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中に鎮座しているのは前に紹介したウラルサイドカー2014年式Gear-upである。
納車から2ヶ月が経過したが、ようやく少しずつイジれるようになってきた。
1)バックギア用シフトレバー取り付け
ウラルには元々バックギアが標準装備されている。右ステップの後ろあたりにバックギア用のレバーがあって、ニュートラルからレバーを後ろに押すとバックギアに入るようになっている。左手でクラッチレバーを握りながら屈みこんで右手を伸ばしながら操作するのだが、これがなかなか入りにくいのだ。そこでこのレバーをリンケージで延長してタンク横のコラムシフトレバーで操作できるようにするキットが発売されている。購入したのは米国のUral New Englandというショップで、バックギア用のほか、前進用のギアチェンジや2WD切り替えなども手元で操作できるようになったキットも発売されている。
届いたキットの内容。
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取付説明書がなかったのでどうするのか全くわからなかった。
ネットで取り付け後の写真などをみて、どうやらタンク下のエンジンマウント(エンジンとメインフレームを固定している、L字型の金具)をシフトレバー付きのものに取り替えるらしいのだが、タンクとエンジン上端の間には僅かな隙間しかなく、おまけに2014年式からはここにインジェクション用のスパークプラグにつながるコイルが設置されているので、とても入りそうにない。
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購入元にメールで質問したところ、数日後に返信があり、取り付け方法を教えてくれた。
タンクは取り外す必要はなく、固定ボルトを緩めて少し持ち上げるだけで良いとのこと。それからイグニッションコイルは付属の延長ステーで場所を移動させるとのことだった。
それでも狭い隙間での作業になり、手は傷だらけ、数時間格闘してどうにかエンジンマウントを取り外し、レバー付きのマウントに取り替えることに成功した。
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あとは元々あったバックギアレバーを取り外し、リンケージ付きのレバーと取り替えてコラムシフト部分と接続するだけである。


2)ニーガード取り外し
元々ウラルにはニーガードが標準装備されていた。
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このニーガード、スーパーカブなどにも一体型のものがあるが、元々オリジナルのBMW R75の頃から装備されていたらしい。単に飛び石などから足を守るためだけではなく、走行風を整流してシリンダーに導き冷却効果を上げる目的もあったようだ。また、厳冬期にはエンジン排気をこのニーガードの裏に導管で送る、暖房機能まであったようだ。排気温風はニーガードのほか、ハンドガードにも送られる仕組みになっており、厳冬のロシア戦線では好評だったようだ。
ウラルでは暖房機能はないが、元々このような極めて特徴的な装備であり、ちょっともったいない感じもしたがもう夏だしコラムシフトの作業の邪魔になることもあり、取り外してしまった。寒くなったらまた取り付ければ良い。
スッキリとして水平対向エンジンの特徴が際立つようになった。やはりシンプルなのが良い。
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3)ドライビングランプ配線やり直し
LEDのドライビングランプを販売店で取り付けてもらったのだが、リレーが本車と側車の間でむき出しであったり、ON-OFFスイッチが防水でなかったりでイマイチだったので配線をやり直した。
点灯テスト。メインのヘッドライトが一番暗い・・・・
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とりあえずここまで出来た。
後の予定は、
1)MG(マシンガン)マウントとサイドカー横に工具箱装着
2)テールライトおよびサイドカー側ウインカーを旧車タイプに変更
3)ツインバッテリー化?
を構想している。工具箱とテールランプは準備できているが、MGマウントは入荷待ち。塗装が必要なのでマウントが届いてから一気にやってしまいたい。
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この機会にミリサイズの工具も新調した。利根機械工業の逸品である。
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(4);1/1 BMW R71 replica (IMZ Ural gear up) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(3);1/10 BMW R75 & Zundapp KS750 (Schuco)


さて、最後に1/1スケールのレプリカを紹介する。
WWII時にドイツのBMW R71を当時のソビエト連邦がコピーしたサイドカー、ウラルである。
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WWII時の1939年、中立国スウェーデンを経てソ連に密輸されたBMW R71型を基に、リバースエンジニアリングの手法でM72型と呼ばれるようになるサイドカーがコピー製造された。
製造拠点は当初モスクワであったが、後にシベリアの端、イルビトへ移転し、工場はIMZ社(Irbitskiy Mototsikletniy Zavod、イルビト・オートバイ・工廠)と呼ばれるようになった。
M72型はBMW R75より旧式のR71のフルコピーであったが、戦後に敗戦国ドイツからR75型の技術情報も得て、特にサイドカー側の車輪も駆動する二輪駆動システムも導入し、その後は独自の改良を加えていった。また、東側諸国にもこのM72型から派生・さらにコピーしたサイドカーが製造されるようになった。中国製の「長江」(長江モーターワークス製)やソ連崩壊後のウクライナでは「ドニエプル」(キエフオートバイ工廠製)などがある。
M72型サイドカー。BMW M71のフルコピーである。外見で見分けがつくのはシリンダーヘッドの形状くらいである。ウラルはその後の改良でかなり外観が変わっているが、中国製の長江は現在もM72型とほとんど同じスタイルで製造されている。
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BMW製のサイドカーは非常に優秀な設計で、ソ連だけではなく米国ハーレー・ダビッドソン社も軍用バイクとしてBMW R71型をコピーしたXA型を製造した。Vツインエンジンの代名詞のようなH-Dであるが、独自の開発がうまく行かなかったらしく、この時ばかりは水平対向2気筒、シャフトドライブまでもコピー生産している。
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現在、IMZ社は対外的にはウラルモト社と呼ばれている。戦後70年を経て、本車側にはアールズフォークの採用など各種の改良が加えられているが、側車の基本設計はほとんど当時のままと思われる。
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左がBMW R75、右がウラル・ギアアップ2014年式。
一見オリジナルのBMW R71あるいはM72型とほとんど同じスタイルに見えるが、細部を見るとかなり異なっている部分もある。
一番目立つのはフロントサスペンションで、オリジナルはテレスコピックフォークであるが、ウラルはサイドカーに適していると言われるアールズフォークに変更されている。
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ヘッドライト周りも改変が見られる。オリジナルはクラシカルな弾丸型のヘッドランプであるが、ウラルはオリジナルの雰囲気を残しつつもインジケーター類を配したダッシュボードが備えられている。
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フレームやタンク形状も異なる。実はウラルにはRetroという別の機種が現行でも販売されており、こちらの方がフレーム、タンク形状、ヘッドライト周り、フロントフォークも含めBMWオリジナルにそっくりなスタイルをしている。ただ、残念ながらRetroには二輪駆動版がない。フレーム形状が異なるため、Retroを改造して二輪駆動にすることもできない模様。
Retroのスタイルの方が好みであり、随分悩んだが、結局二輪駆動という他にはない機構を取った。そのうちヘッドライト周りはRetro風に改造しようと思う。
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側車はBMWオリジナルとほとんど同じ形状であるが、側車の車輪懸架がオリジナルのリーフスプリング式からアーム式に改良されている。ブレーキはBrembo、サスダンパーはマルゾッキ製が奢られている。
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後輪から自由継手を介して側車側へ伸びる駆動シャフトが分かる。レバーで切り替えるパートタイム式であり、デフギアがついていないので、二輪駆動は不整地・雪道など専用で、舗装路では非常に曲がりにくくなるらしい。BMW R75や昔のウラル/ドニエプルにはデフギアがついたフルタイム2輪駆動であったが、ウラルは近年の再設計でデフなしパートタイム2輪駆動となってしまった。少々残念だが、この部分での故障も多かったようだし、2輪駆動が必要な場面もあまりないのでまぁ良いだろう。ただ、乗ったことのある人の話だとフルタイム2輪駆動のウラルはサイドカー特有のクセ(加速時にサイドカー側へ曲がり、減速時に本車側に曲がる)がなく、何も考えなくてもまっすぐに走る(普通のサイドカーでは非常に困難)ものだったらしい。
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さて、この二輪駆動システム、BMWが世界で初めて実用化したと思われがちであるが、実は日本の97式側車付自動二輪車のほうが先らしい。
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もっとも97式のほうは今のウラルと同様、デフギアなどがない単純な構造で、実用性ではBMWに及ばなかったらしい。97式の本車はハーレーのコピーバイク「陸王」で、Vツインエンジン+チェーン駆動であったが、このチェーンのトラブルに悩まされたらしい。軍用バイクとしては堅牢なシャフトドライブの方が向いているのだろうか。当時同盟国のドイツからR75を輸入すれば良かったのに・・・
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・・・というわけで我が家に念願のサイドカーがやってきた。もう子供は小学校に上がってしまったので保育園の送迎には使えないし、さーて、誰載せよう?
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(3);1/10 BMW R75 & Zundapp KS750 (Schuco) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(2);1/48 &1/35 BMW R75 (タミヤ)


ミニカーで有名なシュコー社製ダイキャスト1/10スケールのR75。日本ではシュコー製品は入手困難であるためか、タミヤから発売されている。
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生産は中国のようだがビッグスケールで非常に精細にできており、アフリカ戦線カラーに彩色済である。
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タイヤはゴムのような軟質素材で出来ている。
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こちらは同じシリーズのZundapp KS750。
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アフリカ軍団カラーも良いが、なぜか自分的にはこのジャーマングレイのほうがしっくり来る。
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戦車部隊所属なのだろうか?アヒル?のマークがかわいい。前述のBMWとはサイドカーは同じだが、装備品が微妙に異なっていたりして、芸が細かい。
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このモデルでちょっと残念なところは、ヘッドライトがものすごいハイビームになってしまっており、ステアリングポストの部品と干渉するため光軸を下げられないことだ。ヘッドライト周りがとても特徴的なモデルだけに何とかしたいのだが・・・
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(2);1/48 &1/35 BMW R75 (タミヤ) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(1);1/87 Zundapp KS750 (Preiser 10565)


BMW R75はサイドカーでは一番有名だろう。「戦争映画に出てくるドイツ軍のサイドカー」といえばバイクに興味のない人でもイメージが湧くだろう。
その最大の特徴は「2WD」であることだ。本車側の後輪から駆動軸がサイドカー側に伸びてサイドカー側の車輪を駆動するのである。これにより不整地走行能力が飛躍的に高まり、偵察のみならず兵員・物資の移送にも活躍したのである。

さて、我らがタミヤ模型はこのBMW R75のプラモデルを1/35と1/48スケールで発売している。
1/35のほうは随分古いキットで、はるか昔の少年時代に、確か何か他のキット(88mm高射砲だったか)のおまけのように入っていたものを作った記憶がある。
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古いキットをそのまま作り続けており、ディティールはあっさりである。
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いつも思うが、タミヤのパッケージ絵は芸術的だなぁ。
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1/48のほうは、1/35より随分後に発売されたもののようで、スケールが小さいにもかかわらずディティールは向上している。
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1/35では(資料不足のため?)省略されていた、タンク上のヘルメットみたいな形状のエアクリーナーも再現されている。
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やっつけ仕事で組み上げたので、多少のアラはご勘弁を。
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1/48のパッケージ。明らかにBMW R75であるのだが、何故か品名や説明書の中にも「ドイツ軍用サイドカー」としか書いていない。前述の1/35にはBMW R75とデカデカと書いてあるのに・・・現存しているBMW社の名前を出すことが、ライセンスの問題に抵触するからだろうか?
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ミュンヘンのドイツ博物館に展示されているBMW R75 サイドカー。
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例のエアクリーナーは欠損している。
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