スペインの機関車２：Renfe 321ディーゼル機関車 / Electrotren 3103

大航海時代は無敵だったスペインだが、その後衰退し19世紀にはヨーロッパで最も貧しい国になりさがってしまった。鉄道網の発達も他国に遅れをとってしまい、ようやく1850年代から本格的な鉄道建設が始まったが、この時に隣国フランスに対する敵愾心か妙なプライドからか、一般的な標準軌ではなく広軌(1674mm)を採用してしまい、後で泣きを見ることとなる。（私が鉄道模型を始めるときも2線式にするか3線式にするか随分悩んだものである。結局メルクリン３線式を選択したが、時々2線式がうらやましく思えることも・・・・？)
このように西欧諸国では鉄道後進国になってしまったせいか、運用されている車両は（前回紹介したRenfe 276もそうであるが）他国製のものをライセンス生産したものが多い。ただし広軌で苦労した分、軌間可変技術は世界トップレベルというおかしな国で、Talgoなどの車両は米国やドイツに輸出されるほどである。
今回紹介するのはディーゼル機関車、Renfe 321型である。

トリプルヘッドライト。いかにも質実剛健、力持ちという感じがよい。
実機は米国Alco社製輸出モデルでAlco社での型式名はDL500S。
Builder's typecode: DL500S
Introduced: 1965
Builders: Alco, USA; CAF, Spain; SECN, Spain; Euskalduna, Spain
Number built: 80
Weight, total: 111 t
Wheel arrangement: Co'Co'
Wheel diameter: 1016 mm
Length over buffers: 18567 mm
Height overall: 4216 mm
Maximum speed: 120 km/h
Diesel engine/cylinders: Alco 251C/V12
Rating: 2180 HP at 1025 rpm (UIC)

モデルはスペインElectrotren社製、Lokpilot付きサウンドなし3線仕様。ボディはプラスチック製だがディティール、塗装は秀逸である。床下の燃料タンク？にはスピーカーが装備出来るようになっている。

塗装はRenfe標準？のグレー・黄で、側面に大きく型式名のサイン。

F1で屋根上のファンが

廻る。やっぱりサウンドが欲しいな〜

逆三角形配置のトリプル尾灯。

タグ：Renfe Talgo

コメント 2

おはようございます

私も子供の時にメルクリンを譲り受けてしまったばかりに，模型鐵仲間との乗り入れができず，さらに財政的に行き詰まってしまい発展も遅れてしまいました．スペインとよく似ているな～
そう言えば，スペインにはEF66ベースの電気機関車がいましたね．

このディーゼル機関車は不思議なライトの点き方をするんですね．
スペインの機関車はみんなそうなのかな～?
スペインにしてもスイスにしても，ライトに関しては日本の常識が通じません（スイスは編成組成もだけど…）．

それにしてもファンが回るのはすごいですね．格好いいな～
ファン駆動用のモーターが積んであるのですか？
風切り音はどれくらいですか？
回転速度も変わりますか？
質問ばかりで申し訳ありません．

メルクリンもディーゼル機関車にはファンを搭載して欲しいですね．
by 深山苧環 (2009-11-13 10:00) 

深山苧環さん、こんにちは。3線式を基本にしているのはメルクリンとHAGくらい？ですね。他メーカーも3線式仕様を併売したりしていますが、欲しいモデルに3線バージョンが無かったり・・・機関車だけであれば3線式の不便は感じませんが、客車照明など多数の車両に電源供給する必要が出てくると2線式の簡便さが羨ましく感じることがあります。導電カプラーなんて必要ないんですから・・・

ファン駆動は専用のモーターが付いています。回転速度は？ですが、多分CV値をいじれば変更できるのではないかと思います。
音はほとんど聞こえませんので、やはりサウンド付きモデルにしたら良かったかな・・・と思います。
メルクリン製ではBR52覆水テンダー車やロータリーラッセル車などに同様のギミックがあるようですね。
by okadoc (2009-11-13 12:48)