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ウラルサイドカー~テールライトと側車ウインカー・ポジションランプ交換 [バイク]

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ウラルの外観で気になるところの一つは、側車側のフェンダー上に付いているウインカーとポジションランプ、ブレーキランプだ。四角い大きなコンビネーションランプになっているのだが、何となく野暮ったいので換えてみる。
まずテールランプであるが、探してみると使えるものが結構ある。
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①まず、ウラル・レトロに付いているもの。これは丸型のランプで、本車側はブレーキランプとナンバー灯、側車側は丸型でブレーキランプとウインカーが半円ずつに別れたコンビネーションランプとなっている。比較的大型で、車検には問題ないだろうしパーツさえ準備できればボルトオン装着可能だろう。Ural New Englandのオンラインショップでレトロコンバージョンキットとして発売されているのも確認したが、純正パーツなのに以外に高価である。
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②次に、WWII当時のBMWR71/ウラルM72用テールランプのレプリカとして売られているもの。これはナンバー灯ありとなしのバージョンがあるが、テールランプのレンズ径が小さく、車検には通らない可能性が高い。
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③また、これはR75/ツェンダップKS750用レプリカでレンズ面がやや大型のもの。ナンバー灯つき。これなら車検もOKか?
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④他にも③に似ているが長江用?のやや大型で三角形の第二レンズがついているものがある。
検討の結果、
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③を本車側に、
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②を側車フェンダーに採用した。

次に側車フェンダー上のポジションランプである。
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①R75用レプリカ。小型でレンズが小さい。
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②BMW R71もしくはウラルM72用。レプリカではなくオリジナルパーツ。ウラル・レトロ用のものにイメージが近いが、ウインカーのビルトインはなくレンズは小さい。
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③長江もしくはドニエプル用とされている、サイドまで回りこむガラスレンズがついたもの。これもレプリカではなくオリジナルのようだ。
③もなかなか良かったのであるが、うっかりガラスレンズを割ってしまい、結局①に落ち着いた。
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ウインカーについては、フェンダー上に前方と後方両方にレンズを持つウインカーを取り付けている画像を見かけたので、そういうものがないかと探しまわったのであるが、国内ではなかなか見つからない。
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oldtimer garageで球形のウインカーを見つけたので取り寄せてみると、どうやらこれはハンドルバーエンドに付けるものらしい。ライトバルブも特殊なものが使われており、没とした。
そこで普通のブレットタイプの汎用ウインカーを後方は舟の右側に、前方はフェンダー上に固定したステーに取り付けた。
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その後、4輪車のジムニー用として丸型で前後にレンズを持つものを見つけたので、フェンダー上にキャリアを取り付け、そのキャリアにこのウインカーを装着、前方のウインカーはフェンダー上から舟のMGマウント横に移設した。
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隠れ家復活とウラルサイドカー [バイク]

当然家族公認であり正確には「隠れ家」ではないのだが、とりあえず復活した。
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中に鎮座しているのは前に紹介したウラルサイドカー2014年式Gear-upである。
納車から2ヶ月が経過したが、ようやく少しずつイジれるようになってきた。
1)バックギア用シフトレバー取り付け
ウラルには元々バックギアが標準装備されている。右ステップの後ろあたりにバックギア用のレバーがあって、ニュートラルからレバーを後ろに押すとバックギアに入るようになっている。左手でクラッチレバーを握りながら屈みこんで右手を伸ばしながら操作するのだが、これがなかなか入りにくいのだ。そこでこのレバーをリンケージで延長してタンク横のコラムシフトレバーで操作できるようにするキットが発売されている。購入したのは米国のUral New Englandというショップで、バックギア用のほか、前進用のギアチェンジや2WD切り替えなども手元で操作できるようになったキットも発売されている。
届いたキットの内容。
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取付説明書がなかったのでどうするのか全くわからなかった。
ネットで取り付け後の写真などをみて、どうやらタンク下のエンジンマウント(エンジンとメインフレームを固定している、L字型の金具)をシフトレバー付きのものに取り替えるらしいのだが、タンクとエンジン上端の間には僅かな隙間しかなく、おまけに2014年式からはここにインジェクション用のスパークプラグにつながるコイルが設置されているので、とても入りそうにない。
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購入元にメールで質問したところ、数日後に返信があり、取り付け方法を教えてくれた。
タンクは取り外す必要はなく、固定ボルトを緩めて少し持ち上げるだけで良いとのこと。それからイグニッションコイルは付属の延長ステーで場所を移動させるとのことだった。
それでも狭い隙間での作業になり、手は傷だらけ、数時間格闘してどうにかエンジンマウントを取り外し、レバー付きのマウントに取り替えることに成功した。
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あとは元々あったバックギアレバーを取り外し、リンケージ付きのレバーと取り替えてコラムシフト部分と接続するだけである。


2)ニーガード取り外し
元々ウラルにはニーガードが標準装備されていた。
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このニーガード、スーパーカブなどにも一体型のものがあるが、元々オリジナルのBMW R75の頃から装備されていたらしい。単に飛び石などから足を守るためだけではなく、走行風を整流してシリンダーに導き冷却効果を上げる目的もあったようだ。また、厳冬期にはエンジン排気をこのニーガードの裏に導管で送る、暖房機能まであったようだ。排気温風はニーガードのほか、ハンドガードにも送られる仕組みになっており、厳冬のロシア戦線では好評だったようだ。
ウラルでは暖房機能はないが、元々このような極めて特徴的な装備であり、ちょっともったいない感じもしたがもう夏だしコラムシフトの作業の邪魔になることもあり、取り外してしまった。寒くなったらまた取り付ければ良い。
スッキリとして水平対向エンジンの特徴が際立つようになった。やはりシンプルなのが良い。
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3)ドライビングランプ配線やり直し
LEDのドライビングランプを販売店で取り付けてもらったのだが、リレーが本車と側車の間でむき出しであったり、ON-OFFスイッチが防水でなかったりでイマイチだったので配線をやり直した。
点灯テスト。メインのヘッドライトが一番暗い・・・・
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とりあえずここまで出来た。
後の予定は、
1)MG(マシンガン)マウントとサイドカー横に工具箱装着
2)テールライトおよびサイドカー側ウインカーを旧車タイプに変更
3)ツインバッテリー化?
を構想している。工具箱とテールランプは準備できているが、MGマウントは入荷待ち。塗装が必要なのでマウントが届いてから一気にやってしまいたい。
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この機会にミリサイズの工具も新調した。利根機械工業の逸品である。
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(4);1/1 BMW R71 replica (IMZ Ural gear up) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(3);1/10 BMW R75 & Zundapp KS750 (Schuco)


さて、最後に1/1スケールのレプリカを紹介する。
WWII時にドイツのBMW R71を当時のソビエト連邦がコピーしたサイドカー、ウラルである。
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WWII時の1939年、中立国スウェーデンを経てソ連に密輸されたBMW R71型を基に、リバースエンジニアリングの手法でM72型と呼ばれるようになるサイドカーがコピー製造された。
製造拠点は当初モスクワであったが、後にシベリアの端、イルビトへ移転し、工場はIMZ社(Irbitskiy Mototsikletniy Zavod、イルビト・オートバイ・工廠)と呼ばれるようになった。
M72型はBMW R75より旧式のR71のフルコピーであったが、戦後に敗戦国ドイツからR75型の技術情報も得て、特にサイドカー側の車輪も駆動する二輪駆動システムも導入し、その後は独自の改良を加えていった。また、東側諸国にもこのM72型から派生・さらにコピーしたサイドカーが製造されるようになった。中国製の「長江」(長江モーターワークス製)やソ連崩壊後のウクライナでは「ドニエプル」(キエフオートバイ工廠製)などがある。
M72型サイドカー。BMW M71のフルコピーである。外見で見分けがつくのはシリンダーヘッドの形状くらいである。ウラルはその後の改良でかなり外観が変わっているが、中国製の長江は現在もM72型とほとんど同じスタイルで製造されている。
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BMW製のサイドカーは非常に優秀な設計で、ソ連だけではなく米国ハーレー・ダビッドソン社も軍用バイクとしてBMW R71型をコピーしたXA型を製造した。Vツインエンジンの代名詞のようなH-Dであるが、独自の開発がうまく行かなかったらしく、この時ばかりは水平対向2気筒、シャフトドライブまでもコピー生産している。
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現在、IMZ社は対外的にはウラルモト社と呼ばれている。戦後70年を経て、本車側にはアールズフォークの採用など各種の改良が加えられているが、側車の基本設計はほとんど当時のままと思われる。
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左がBMW R75、右がウラル・ギアアップ2014年式。
一見オリジナルのBMW R71あるいはM72型とほとんど同じスタイルに見えるが、細部を見るとかなり異なっている部分もある。
一番目立つのはフロントサスペンションで、オリジナルはテレスコピックフォークであるが、ウラルはサイドカーに適していると言われるアールズフォークに変更されている。
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ヘッドライト周りも改変が見られる。オリジナルはクラシカルな弾丸型のヘッドランプであるが、ウラルはオリジナルの雰囲気を残しつつもインジケーター類を配したダッシュボードが備えられている。
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フレームやタンク形状も異なる。実はウラルにはRetroという別の機種が現行でも販売されており、こちらの方がフレーム、タンク形状、ヘッドライト周り、フロントフォークも含めBMWオリジナルにそっくりなスタイルをしている。ただ、残念ながらRetroには二輪駆動版がない。フレーム形状が異なるため、Retroを改造して二輪駆動にすることもできない模様。
Retroのスタイルの方が好みであり、随分悩んだが、結局二輪駆動という他にはない機構を取った。そのうちヘッドライト周りはRetro風に改造しようと思う。
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側車はBMWオリジナルとほとんど同じ形状であるが、側車の車輪懸架がオリジナルのリーフスプリング式からアーム式に改良されている。ブレーキはBrembo、サスダンパーはマルゾッキ製が奢られている。
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後輪から自由継手を介して側車側へ伸びる駆動シャフトが分かる。レバーで切り替えるパートタイム式であり、デフギアがついていないので、二輪駆動は不整地・雪道など専用で、舗装路では非常に曲がりにくくなるらしい。BMW R75や昔のウラル/ドニエプルにはデフギアがついたフルタイム2輪駆動であったが、ウラルは近年の再設計でデフなしパートタイム2輪駆動となってしまった。少々残念だが、この部分での故障も多かったようだし、2輪駆動が必要な場面もあまりないのでまぁ良いだろう。ただ、乗ったことのある人の話だとフルタイム2輪駆動のウラルはサイドカー特有のクセ(加速時にサイドカー側へ曲がり、減速時に本車側に曲がる)がなく、何も考えなくてもまっすぐに走る(普通のサイドカーでは非常に困難)ものだったらしい。
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さて、この二輪駆動システム、BMWが世界で初めて実用化したと思われがちであるが、実は日本の97式側車付自動二輪車のほうが先らしい。
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もっとも97式のほうは今のウラルと同様、デフギアなどがない単純な構造で、実用性ではBMWに及ばなかったらしい。97式の本車はハーレーのコピーバイク「陸王」で、Vツインエンジン+チェーン駆動であったが、このチェーンのトラブルに悩まされたらしい。軍用バイクとしては堅牢なシャフトドライブの方が向いているのだろうか。当時同盟国のドイツからR75を輸入すれば良かったのに・・・
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・・・というわけで我が家に念願のサイドカーがやってきた。もう子供は小学校に上がってしまったので保育園の送迎には使えないし、さーて、誰載せよう?
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(3);1/10 BMW R75 & Zundapp KS750 (Schuco) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(2);1/48 &1/35 BMW R75 (タミヤ)


ミニカーで有名なシュコー社製ダイキャスト1/10スケールのR75。日本ではシュコー製品は入手困難であるためか、タミヤから発売されている。
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生産は中国のようだがビッグスケールで非常に精細にできており、アフリカ戦線カラーに彩色済である。
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タイヤはゴムのような軟質素材で出来ている。
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こちらは同じシリーズのZundapp KS750。
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アフリカ軍団カラーも良いが、なぜか自分的にはこのジャーマングレイのほうがしっくり来る。
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戦車部隊所属なのだろうか?アヒル?のマークがかわいい。前述のBMWとはサイドカーは同じだが、装備品が微妙に異なっていたりして、芸が細かい。
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このモデルでちょっと残念なところは、ヘッドライトがものすごいハイビームになってしまっており、ステアリングポストの部品と干渉するため光軸を下げられないことだ。ヘッドライト周りがとても特徴的なモデルだけに何とかしたいのだが・・・
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ドイツの軍用サイドカーレプリカ(2);1/48 &1/35 BMW R75 (タミヤ) [バイク]

ドイツの軍用サイドカーレプリカ(1);1/87 Zundapp KS750 (Preiser 10565)


BMW R75はサイドカーでは一番有名だろう。「戦争映画に出てくるドイツ軍のサイドカー」といえばバイクに興味のない人でもイメージが湧くだろう。
その最大の特徴は「2WD」であることだ。本車側の後輪から駆動軸がサイドカー側に伸びてサイドカー側の車輪を駆動するのである。これにより不整地走行能力が飛躍的に高まり、偵察のみならず兵員・物資の移送にも活躍したのである。

さて、我らがタミヤ模型はこのBMW R75のプラモデルを1/35と1/48スケールで発売している。
1/35のほうは随分古いキットで、はるか昔の少年時代に、確か何か他のキット(88mm高射砲だったか)のおまけのように入っていたものを作った記憶がある。
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古いキットをそのまま作り続けており、ディティールはあっさりである。
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いつも思うが、タミヤのパッケージ絵は芸術的だなぁ。
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1/48のほうは、1/35より随分後に発売されたもののようで、スケールが小さいにもかかわらずディティールは向上している。
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1/35では(資料不足のため?)省略されていた、タンク上のヘルメットみたいな形状のエアクリーナーも再現されている。
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やっつけ仕事で組み上げたので、多少のアラはご勘弁を。
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1/48のパッケージ。明らかにBMW R75であるのだが、何故か品名や説明書の中にも「ドイツ軍用サイドカー」としか書いていない。前述の1/35にはBMW R75とデカデカと書いてあるのに・・・現存しているBMW社の名前を出すことが、ライセンスの問題に抵触するからだろうか?
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ミュンヘンのドイツ博物館に展示されているBMW R75 サイドカー。
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例のエアクリーナーは欠損している。
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