Reno Air Race 2007 / FLY LOW, FLY FAST, and TURN LEFT! [RC/飛行機]
Reno Air Raceは、空のF1とも称される、レシプロエンジンによる世界最大規模のエアレースである。古い話になるが2007年のレースを観戦したので、紹介したい。
エアレースはRenoという米国ネバダ州の小さな町にある、使用されなくなった軍用の空港で行われている。Renoには古くからカジノがあるが、同じネバダ州のラスベガスがド派手な建物やショッピング、ショーなどで総合エンターテイメント遊園地と化しているのと異なり、純粋にカジノだけを楽しむ人が訪れているような、やや時代に取り残された感じのする静かな町。"The Biggest little city in the world"なんていう、やや自虐的?なニックネームを付けられている。
Air Race会場にはRenoの町からシャトルバスを利用して行く。レースはパイロンと呼ばれるタワーが楕円状に配置されたコースを周回するもので、ドラッグレースのような感じだ。ただしパイロン部分では指定の低高度を通過しなくてはならず、観客席の間近で機体をバンクさせながら通過する様子が楽しめる。使用する航空機によってクラス分けがされており、最近はジェットクラスなども開設されたが何と言っても改造無制限、レシプロエンジンとプロペラで推進するなら何でもアリ、という「アンリミテッドクラス」が人気だ。
改造ベースとなるのは究極のプロペラエンジン機ということで、ジェット時代に移行する直前の第二次大戦末期〜朝鮮戦争当時に使用されていた各国のレシプロ戦闘機である。
現実的に入手・レストア可能な機体、米国のP-51ムスタング、グラマンF8Fベアキャット、英国のホーカーシーフューリーなどがカリカリにチューンアップされ、派手な塗装を施されて迫力のレースを展開する。
日本人としては旧日本軍の四式戦闘機「疾風」や、試作機はほぼ完成していたという「烈風」、あるいはドイツのフォッケウルフTa152 なんかが参加するともっと面白いんだが・・なんて妄想はさておき・・・
アンリミテッドクラスの他、AT-6 "Texan" という練習機によるワンメイクレースや、ジェット練習機のクラス、キットプレーンのレースなどもある。
これら各クラスの予選・決勝が5日間にわたって行われるが、レースの合間にアクロバットエアショーがあったり、地表展示があったりして退屈しない。
pit passと呼ばれる許可証を購入すれば、レース機のピットに入って参加機を間近で見ることも出来る。
#7 Strega (P-51)ちょっと前のディスカバリーチャンネルで特集されていた。
#86 Czech mate。(Yak-11) チェコ製の小さな機体に巨大エンジンとペラ。駄洒落ネーミングがイカしてる。
Grim Reaper (死神の鎌の意、 P-51)このような不吉なネーミングが好まれるのは軍用機の特徴だろう。
Big bossman(グラマンF7Fタイガーキャット)
#77 Rear Bear(グラマンF8Fベアキャット)。今回のアンリミテッドクラスでSeptember Furyを破り優勝。優勝後、エンジントラブルが発生(スロットル調整が効かなくなった)、観客がかたずをのんで見つめる中、上空で燃料を使い果たすまで滞空し、エンジン停止後滑空で着陸するという離れ業をやってのけた。
#232 September Fury(Hawker Sea Fury). 私の一番贔屓だったが、決勝でエンジン不調リタイア。
動画を少々。決勝の最後にビデオの電池切れ・・・
最近はRedbull Air raceという、現用アクロ機を使用して派手にショーアップされたシリーズ戦が各国で開催され人気を博しているが、貴重な大戦機を間近で見ることの出来るReno Air Raceは飛行機マニアの心を捉えて離さないのである。
エアレースはRenoという米国ネバダ州の小さな町にある、使用されなくなった軍用の空港で行われている。Renoには古くからカジノがあるが、同じネバダ州のラスベガスがド派手な建物やショッピング、ショーなどで総合エンターテイメント遊園地と化しているのと異なり、純粋にカジノだけを楽しむ人が訪れているような、やや時代に取り残された感じのする静かな町。"The Biggest little city in the world"なんていう、やや自虐的?なニックネームを付けられている。
Air Race会場にはRenoの町からシャトルバスを利用して行く。レースはパイロンと呼ばれるタワーが楕円状に配置されたコースを周回するもので、ドラッグレースのような感じだ。ただしパイロン部分では指定の低高度を通過しなくてはならず、観客席の間近で機体をバンクさせながら通過する様子が楽しめる。使用する航空機によってクラス分けがされており、最近はジェットクラスなども開設されたが何と言っても改造無制限、レシプロエンジンとプロペラで推進するなら何でもアリ、という「アンリミテッドクラス」が人気だ。
改造ベースとなるのは究極のプロペラエンジン機ということで、ジェット時代に移行する直前の第二次大戦末期〜朝鮮戦争当時に使用されていた各国のレシプロ戦闘機である。
現実的に入手・レストア可能な機体、米国のP-51ムスタング、グラマンF8Fベアキャット、英国のホーカーシーフューリーなどがカリカリにチューンアップされ、派手な塗装を施されて迫力のレースを展開する。
日本人としては旧日本軍の四式戦闘機「疾風」や、試作機はほぼ完成していたという「烈風」、あるいはドイツのフォッケウルフTa152 なんかが参加するともっと面白いんだが・・なんて妄想はさておき・・・
アンリミテッドクラスの他、AT-6 "Texan" という練習機によるワンメイクレースや、ジェット練習機のクラス、キットプレーンのレースなどもある。
これら各クラスの予選・決勝が5日間にわたって行われるが、レースの合間にアクロバットエアショーがあったり、地表展示があったりして退屈しない。
pit passと呼ばれる許可証を購入すれば、レース機のピットに入って参加機を間近で見ることも出来る。
#7 Strega (P-51)ちょっと前のディスカバリーチャンネルで特集されていた。
#86 Czech mate。(Yak-11) チェコ製の小さな機体に巨大エンジンとペラ。駄洒落ネーミングがイカしてる。
Grim Reaper (死神の鎌の意、 P-51)このような不吉なネーミングが好まれるのは軍用機の特徴だろう。
Big bossman(グラマンF7Fタイガーキャット)
#77 Rear Bear(グラマンF8Fベアキャット)。今回のアンリミテッドクラスでSeptember Furyを破り優勝。優勝後、エンジントラブルが発生(スロットル調整が効かなくなった)、観客がかたずをのんで見つめる中、上空で燃料を使い果たすまで滞空し、エンジン停止後滑空で着陸するという離れ業をやってのけた。
#232 September Fury(Hawker Sea Fury). 私の一番贔屓だったが、決勝でエンジン不調リタイア。
動画を少々。決勝の最後にビデオの電池切れ・・・
最近はRedbull Air raceという、現用アクロ機を使用して派手にショーアップされたシリーズ戦が各国で開催され人気を博しているが、貴重な大戦機を間近で見ることの出来るReno Air Raceは飛行機マニアの心を捉えて離さないのである。
2009-10-13 17:53
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いやー素晴らしいです。war birdsも結構好きなんです(^^)
数々の綺麗な写真、良い目の保養になります。
実機にはなかなかご縁が無いのでもっぱらフライトシム系でお茶をにごしています、と言うかフライトシムがやりたくてPCの世界に入りました(^^ゞ
by 300B (2009-10-13 20:42)
300Bさん、こんばんは。
現地は砂漠の真ん中で、空気が乾燥しているためか空の青さがホントに透き通るようで、写真の腕が上がったような錯覚をしてしまいます。鉄道に劣らず飛行機マニアの世界もディープで、このエアレースなんかは究極の道楽でしょう。
まあ実機は無理でも、ラジコン模型でもひとついかがでしょう・・・?
by okadoc (2009-10-14 01:28)